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【レース報告】ANA Niseko Classic 2022

6/11(土)及び6/12(日)に北海道・倶知安町/共和町/蘭越町/ニセコ町にて開催された「UCI Gran Fondo World Series 2022 | ANA Niseko Classic 2022」に近畿大学自転車競技選手会所属選手が出場しました。

坊紳(総合社会学部4回生)
坊紳(総合社会学部4回生)

【結果】

  • 坊 紳(総合社会学部4回生) ※セルカリオレーシングとして出場
    • TIME TRIAL RACE MEN | AGE 19-34 (6/11):15.0km (倶知安町内特設コース):1位※グランフォンド世界選手権出場権獲得
    • 150KM ROAD RACE MEN | AGE 19-34 (6/12):150.0km (ニセコ グラン・ヒラフ~ニセコアンヌプリ~パノラマライン~ ニセコ グラン・ヒラフ):14位※グランフォンド世界選手権出場権獲得

以下、レースレポートです。


  • 坊紳(総合社会学部4回生)
坊紳(総合社会学部4回生)※壇上中央
坊紳(総合社会学部4回生)※壇上中央

ニセコクラシックタイムトライアル

結果:総合2位、年代別1位

15キロの100mUP、前日に車でコースを見て回ったが90度カーブが点在していて砂利が所々浮いてコースだった。

100mUPだったらほぼ平坦だろうと思っていたが、アップダウンが非常に多く下りのパンチ力を使って坂を登る必要があると感じた。

監督の前日のアドバイスでは最後から3つ目の登りが勝負だと。

当日は8時1分出走なので5時には起きて30分でご飯食べたり支度を済ませた。

7時に専用駐車場に車を停めてアップ。駐車場付近にトイレが無いと言う大問題発生😭

今は我慢してスタート位置近くのトイレに行くことに、、

駐車場からスタート位置までも中々遠くてスタート15分前ギリギリにバイクチェックを受ける。無事にトイレも行けて、今回はバイクにボトルケージが無いくOS1を直前に飲めたし準備万端。

3番スタートで出走。横風も少なくポジションもとてもマッチしていていい感じ。スタート直後の5キロほどアップダウン有りの直線を終える頃には2番目出走の選手を抜かすことができた。そこから要注意ポイントコーナーが多数ある。TTはロードバイクに比べハンドル位置も低くサドルも高い為バランスが取りにくいような気がする。そのため、特に砂利の浮いたコーナーは一瞬で滑りそうな感覚に陥る。やはり今回もイメージしていた以上のブレーキをしてしまった。でも、ニセコまで来てるし明日もあるのに落車なんか出来るわけない…笑

米田監督が言っていたように最後から3つ目のコーナー前の坂で心拍が限界に達する。

コーナを超え後は平坦区間だがイメージ通りにスピードがのらない。1分程でパワーは戻ってきたがインターバルや高強度30秒からのパワー維持の練習がもっと必要だと感じる。

最終コーナーを抜けゴールする頃には1番に出走した選手と10秒差程まで詰めることができた。

 

総合1位のヨノツさんのログを見ていないので分からないが、おそらく10秒の差は3つ目の登りからゴールにかけて生まれたロスではないかと思う。ただ、美山よりも格段とTTフォームのクオリティが上がり、ヨノツさんとのタイムも10秒まで縮めることが出来た。もう少しハンドルを下げたり改善の余地がありそうなので更にポジションを煮詰めていきたい。

 

今回のタイムトライアルはコーナーに少し難があったものの、自分の持てる100%に近いパワーを出す事ができたと思う。年代別優勝できてステージの一番上に立てたことは素直に嬉しい。しかし、年代別1位という結果は後から降って来たもので、全力を出せていなかったらあまり嬉しく無かったかもしれはい。総合1位のヨノツ選手とのタイム差は10秒でとても悔しかったが近々で行った吉岡さんのフッティング効果が表れていると感じた。これからも昨日の自分より、前回のレースよりも良い結果になるように意識してレースに挑みたい。

坊紳(総合社会学部4回生) Photo by NOBUHIRO TOYA
坊紳(総合社会学部4回生) Photo by NOBUHIRO TOYA

ニセコクラシック150キロ

朝5時から5時50分の間にバイクチェック…

北海道というアウェイの地に来て更に朝が早いという、スタート地点に立つ時点で優勝🏅

冗談はさておき、6時15分レーススタート。最初のローリングは年代別順ということもあり自然と前の方に位置取ることができいい感じ。有名選手は後ろの方からスルスルと前まで上がってくる。流石としか言えない。降り切って最初の登りで正式なレーススタート。今回は150キロ、2600mUPという未知の領域のレース。とりあえず先頭集団から千切れずグランフォンド世界選手権の権利を狙いにいく。終始アップダウンはあるものの、自脚はまだある方だと思っているので気を抜かなければ千切れることはないという自信だけは持っている。自信だけは…

恐らく勝負は30キロ地点から続く20キロの永遠の登りと、ラスト30キロからゴールまで続く続く3段坂。最初の20キロ続くニセコクラシック最高峰の山で私が千切れると監督は思っていたらしいが、なんとか先頭集団でくだりに持ち込むことができた。😏

監督はこの山で少し遅れても追いつけると言っていたが、ここで千切れた人はほとんど追いついてくる人はいなかった。😱

降り切った後に補給タイムがあった。パン食い競走状態で争奪戦だったが、自分は水、スポドリを一本ずつ取ることができ十分な水分補給をすることが出来た。ここからはしばらく平坦が続く。海まで出て折り返し、ニセコクラシックの半分の距離が終わる。最高峰の坂を降ってから少し脚が冷えたのか疲労からなのか太ももの攣りそうな感覚が出てくる。しかし問題無い程度。周りも見ている感じでは同じ状態に陥っている選手もチラホラ動作で確認できる。今回のレースでは吉岡さんにレクチャーを受けて補給食を誰よりも大量に持って来たのでこまめに補給する。集団は依然と大きく自分にもまだ余裕はある。

ここからが勝負の始まりだった。ラストの30キロの3段坂まで、アップダウンの新コースが入り脚が段々削られる。また、登りに入る際に度々先頭がアタックやインターバルをわざとかけているようだった。3段坂に入るまでに何人か千切れて行った。しかしまだ集団は大きい。事件の始まりは3段坂1個目の山だった。シンプルなきつい登りで凄いパワーで踏んでいるがついていくので精一杯。集団縦伸びしジャンジャン千切れていく。自分も一つ目の坂残り3割で先頭集団からドロップ。ここで先頭争いから脱落した事に実力差を感じた。しかし、ドロップしたメンバーからなる7人程の第二集団が形成され集団を追う。3段坂の2段目3段目も残り5キロまでは変わらず先頭から落ちて来た人を吸収したり千切れていく人もいたりで相変わらず7人の集団で走っていた。残り5キロまでは…🤮

残り5キロの看板が見え、集団の中には同じ年代の人はおらずグランフォンド世界選手権の権利がワンチャンあるのじゃないかと思い7人の集団でゴールする事を目標にする。とその時…

後ろから数人の選手が自分の横を通過する。何人か追いついたのか…と思って後ろを見ると中々の数の集団が追いついて来てしまった😵

中には同じ年代別の選手も多数。えぐい…

とりあえずこの合わさった集団の中では年代別トップでゴールしようと。

ラスト1キロに入りラストの坂を登る。一番怖いのは埋もれてのゴール。

最後のスプリントでは思い切りはとても重要な気がする。

はやがけでなんとか集団内では年代別トップでのゴール。

年代別14位

前日のタイムトライアルに続きギリギリグランフォンド世界選手権の出場権を獲得できた。

正直先頭集団からドロップしてしまった時点でアウトであるが、未知の領域のレースでここまで戦えた事はポジティブに捉えても良いのではないかと思う。吉岡さんのフィッティング、補給レクチャーやスポーツバームの力がなければここまでは来れていなかっただろう。今回のレース展開の経験を活かして次回のロードレースに繋げたいと思う。