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【レース報告】第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース

10/23(土)に広島県中央森林公園サイクリングロードにて開催された「第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース」に近畿大学自転車競技選手会所属選手が出場しました。

木原与志寛(工学部4回生)
木原与志寛(工学部4回生)

【結果】

  • 木原与志寛(工学部4回生):MU23個人ロードレース(12.3km×10周=123.0km):24位

以下、木原のレースレポートです。


第89回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース

・MenU23(12.3km×10周=123.0km)

 

8月のインカレ、9月の学生選手権ロードと続いた3か月連続全国大会も最後の月にして最大の大会、全日本選手権。今年は地元の広島県中央森林公園で行われる。学生最後、そして今シーズン最終戦というかなり気合の入った状況で望むレースとなった。

9月の南魚沼~群馬遠征はかなりのダメージを身体に与え、広島に帰ってきてから調子が非常に悪かった。いままでに経験のなかったレベルのレースがいままでに経験のない連戦だったため明らかにオーバートレーニング状態。このまま練習をしても調子も落とすし最悪故障してしまうと考え、思い切ってがっつり練習量を減らした。その結果、全日本前の中国サイクルグランプリは良いリザルトにならなかったが、全日本1週間前くらいからかなり調子が戻ってきた。

レーススタートが8時なので3時間前にすき家で朝食、6時過ぎに会場入りしていつもより早めに6時半過ぎくらいからアップ開始。気温はかなり低かったが、アップしてる感じはそんなに寒くなかった。

スタート時の服装は長袖インナーとベストに長指グローブで。スタート位置は少し後ろの右側からだった。

 マスドスタートだったため、スタート直後集団が広がり、1コーナーに入るところで狭くなり一気に密集する。一番アウト側にいた自分はポジションが確保できず、縁石にホイールを接触させてしまった。落車こそしなかったが集団後方に回ってしまう。レース前半はかなりのハイペースで進み、1周目2周目はラップタイムが17分台。前に出たくてもコース幅は狭いし人数は多くて難しく、真ん中よりちょい前くらいが精一杯だった。

レースの詳細は割愛するが、とにかく速い周と遅い周が顕著だった。逃げができても1分差くらいまでしか開かず、いつでも捕まえれるようにという雰囲気だった。大学生、特に関東の学連で走っている選手はあまりこのコースに慣れていないであろうこともあり、下りは遅くかなりストレスだった。よくわからない落車も頻発しあまり気持ちよくない。上りは立石橋やフェンストンネルの後は結構ハイペースで進むが、三段坂は下から爆速ということはなく、展望台のところだけ上がるという印象。

 

序盤の爆速ラップでかなり早い段階から違和感が出てきていた脚は、中盤に集団が逃げを捕まえたあたりからかなり限界を迎えていてすぐにでも攣りそうだった。なんとかごまかしごまかし補給しつつ最終ラップへ。最初のあたりでふっと一人先行したように見えたがそれに反応することはできず。最後の三段坂も最初からハイペースではなく最後の展望台だけだったのでここでも集団はばらけなかった。そのまま最後のヘアピンを曲がる最終コーナーで想像以上にスピードが出ていたのに気づかずペダルヒット。落車はしなかったものの若干後方へ。そのまま最終スプリントになるも埋もれてしまい24位でのフィニッシュだった。

 最初の想像通りの展開にならず、また自分がそのような展開に動かしていく脚もなかった。しかし今の実力としては妥当な結果であり、満足している。全日本の歴代順位としても、2017年に初出場した際にジュニアで27位だったときよりも上の過去最高順位だった。

 

来シーズンからは社会人となり、なかなか今年のように練習量を確保することも難しくなってくると思うが、やはりまたチャレンジしたいと思わせてくれるのが全日本である。


 最後に、難しい情勢の中開催にこぎつけてくださった関係者の皆様、サポートしていただいている皆様、そして応援していただいた皆様、選手の皆さん、本当にありがとうございました。