8/22(日)に群馬県みなかみ町群馬サイクルスポーツセンターにて開催された「文部科学大臣杯 第76回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会」ロードレースに近畿大学自転車競技選手会所属選手が出場しました。
【結果】
- 男子個人ロードレース(6.0km×30周=180.0km)
-
- 木原与志寛(工学部4回生):DNF
- 髙倉正善(理工学部3回生):DNF
以下、各選手のレースレポートです。
- 髙倉正善(理工学部3回生)
当たって砕けろインカレロード!
結果 DNF
霧と雨で30分遅らされたスタートはローリング中の集団落車によってまた一時中断。
再スタートへ。
前に上がらないといけいのが鉄則なのは死ぬほど分かっているものの、ペースが高速で脚を使わず前に上がるのはかなり厳しい。
序盤は得意の下りでなんとか前方までいって、"下がりながら登りをやりすごす'を繰り返す。
が、周回によっては選手の多さで道を塞がれて下りで前方までいくことができず、集団後方のまま登りのたびにひたすらインターバルにさらされるダメな展開。
さらに落車も毎周のように発生し、その度に中切れ→ダッシュを繰り返す始末。
『もっと前方で展開しないと』
と頭では分かっているものの、そう簡単にはいかないのが自分のインカレだった。
上手くできないそんなレースの中、全選手の3分の1くらいが集団から消えていったあたりで自分もこのまま消えることを悟り出した。
レースを諦めるつもりは全くなかったが、この状況のまま150km完走できる想像もつかなかった。
そんな集団後方のまま、ビンゴゲームならリーチみたいな状況でまた集団落車発生。
もう何度目かの中切れにさらされ、必死で踏み抜くもそこで力尽きて千切れる。インカレは約40kmで終わった。本当に雑魚すぎる。
下手な減量と上手くコンディションを合わせられなかった自分への悔しさのまま、目に映る赤旗。
いつの日も勝つのは本当に難しく、千切れるのは本当に簡単。
でも出場できて本当によかった。登りが苦手でロードレースが得意でもないこんな自分でも、このインカレには絶対に調整して挑むと決めていた。
それがたとえ失敗しようと、当たって砕けることで得られるものがあるはず。
だからこれからもレースで食わず嫌いはせず、ちゃんと弱い自分と向き合って成長するためのステップとして。このレースは自分に大きな意味をもたらしてくれたと思います。
- 木原与志寛(工学部4回生)
第76回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会
・男子ロードレース(6.0km×25周=150.0km)
前日入りしてのインカレロード。入場時のもたつきや午後からの雷雨の予報でスタートが30分ディレイし、距離も180kmから150kmに。
朝は雨が降っており、試走で濡らしたくなかったので固定ローラーで軽く脚を回す。ホットオイルだけ塗ってスタートへ。スタート位置はあまり前ではなかったが、ローリング中に一番前まで出てリアルスタート。1周目前半は前で楽にクリアできたので、そのまま最初の逃げに乗ろうと思ったらローリング中に落車があったらしく再スタートに。再スタート後も集団前方に位置して2度目のリアルスタート。路面はウエットなのと落ち葉やコケでかなり危ない。1周目が終わるくらいからは晴れてきてだんだん乾き始めたので、レースが進むにつれてどんどんテクニカルになっていった。おかげで激しい落車祭り。集団前方にいるのに前で落車が起こってそのたびに脚をつかってしまった。1周目からアタックがガンガンかかるものの、様子見。5周目に逃げができて差ができて、これにブリッヂの動きが出たら乗ろうと思っていたら吸収。その後すぐに集団からアタックが。結構なメンバが逃げて、そのまま日大が集団を抑え始めた。そのタイミングで順天堂の選手と日体の選手がブリッヂに飛び出したので一緒についていく。前とはそこまで離れておらず、後ろも追ってきていないのですぐ追いつくかと思ったが、全然追いつかない。9割近い力で踏んで、何とか2/3周ほど使って追いついた。ローテを回すもののその疲れが半端なく全然引けない。しかも、後ろが追い始めたのでそこそこのペースでまわり、かなりキツイ。結局、1周後にはほぼツキイチの状況に。心臓破りでダンシングをしていたところ、両太腿が一緒に筋痙攣を起こし、そのままストップ。痛すぎてこぎ始められず、プロトンにも抜かれそのままサグワゴンに担ぎ込まれて終了した。
Jプロツアーなどで走らせてもらえている経験のなかで、なにもせず集団にいれば完走は容易だろうと考えていた。実際、ペース自体そこまできつくはなかったので実際にそうなれた可能性もあったと思うが、今回はいままでできなかったことへのチャレンジを目標にしていたため、上位に食い込むために逃げに乗って前待ちする選択をした。結果として、高強度の自脚勝負に歯が立たず、逃げからサグワゴンに直行してしまう事態になってしまったが、自ら動いてその結果だったのでなにもしなかったよりかはいい収穫だったと思う。正直、とても悔しい。
9月の個ロードでリベンジできるよう、再度調整していきたい。
コロナ禍の状況にもかかわらず快く宿泊を受け入れてくださった 民泊 みくに亭 様、補給などサポートをしていただいた 細井様、遠征車の提供から近畿大学自転車競技選手会のトータルサポート、帰路の宿泊場所の提供などすべてにおいて支えてくださった Team Kermis Cross の皆様、日ごろから応援していただいているたくさんの方々、そして大会を支えていただいたすべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。